空谷の跫音 -31ページ目

異空間

見慣れた風景が

ファインダーを

通すと

異空間に見えるのは

なんんでだろう。

事実は

何も変わってないのに。



本当は

なにもかもが

そうで



ファインダーなんて

通さなくても

それが

わかるように

なればいいのに

禁止

いつも

ここから先に

踏み込むな

って信号発信してる

あなた

たぶん

またごうと思えば

すぐ

またげる

壁なんだけど

不用意に

またいじゃうと

たどり着いた時に

きっと

あなたが

いないのよね

三日月

なんとはなしに

生きてるけど

いつでも

こんな瞬間はあるってことに

気づくのは

こんな時

終電前

終電1時間前

かけこんでくる人もいないし

仕事や遊び帰りの余韻を含ませる

まったりとした

空気が漂うホームで

駅員さんも

まったりとしてました




ぶくぶく

  
  手にとれそうで

  さわれそうで

  
  目の前で

  キラキラ  キラキラ

  光ってるのに  

  
  手を

  伸ばそうとする

  勇気さえ なかったんだ

  

未来観

近未来的な
無駄のないフォルムは
なんだか
別世界に 
ぽとんっと
落とされたみたいで
清々しくさえある
孤独感に
耳の奥が つんっとする

2005/02/04

 メタルの

 冷たくて

 キラキラした感じが
 好き


 あやふやな部分が

 なくて

 存在を

 強調するでもなく

 遠慮がちでもなく

 組成を

 表してる

 以上も以下もなく

天井

手が 届きそうな 光なのに 

全然 触れない

届きそうで 届かないから

すうごく 欲しくなんるんだ

そんなの こっちの勝手で 思ってるだけだと

向こう側からは 見えるのかな

ほんとに 手が届いちゃったら

もういらないものだと

感じちゃったりするのかな

信号

あなたにだけ

届けばいい


どんな風に

思われたとしても

それが

あたしの

信号



あかり

 
 ただ一言で

 こころに

 あたたかい光が

 灯る

 そんな

 なにげない

 言葉