空谷の跫音 -29ページ目

双葉

お互い

見つめあうことも

触れあうことも

ないけど

さいしょの

根っこは

ひとつで

つながってるんだよ



安全第一

世の中は

そんなに

危険なこと

ばかりなの?

どこに行って

どんな風にすれば

<安全>って

いいきれるの?



凸凹

好き好き嫌い

嫌い好き嫌い


これは

まだ恋じゃない

今のうちに

そのでっぱりを

押し込めなきゃ

あの人が

あたしに

微笑む前に

ひとりの晩

恋しいと

あの人を

思う前に


見上げたら

せつない目で

見上げられてる

気がするのは

こちらの

心持ちの

問題


あの時の

あのこの

せつなさだって

心持ちの

問題なんだ

きっと


広げて

光いっぱいに

手をのばして

何かを

求めているのか

それとも

与えようと?



ルール

いろんな人が

いろんな理由をもとに

いろんな「ルール」を

持っていて

聞くとどれも

一番正しいようにきこえる

その本人にとっては

きっと

長い時間と経験と思考を経て

たどり着いた方法で

それが一番なんだろうと。



あたしには

どんな

「ルール」が

あてはまるの?

これから

どんな「ルール」のために

生きていくの?

粉々

期待してたぶんだけ

がっくり度

高し


勝手に

期待してたんだけど

あなただって

わかってたはずよ

それを言ったら

あたしの

ココロが

粉々になるって



赤信号

急に

きて

スピードつけて

近寄ってきたのに


あたしだけに

停まれって

言ったって


いまさら

無理だよ

表現

思ったことが

思ったように

伝わらないだけで

こんなに

ムズムズ


伝える業をもたない

自分のせいだと

いわれたら

それまでなんだけどさ











言い訳

忘れてたわけぢゃ

ないの

ただ

考えないように

してただけ

だって

チラッとでも

胸をかすめると

苦しくて

しょうがないの

頭のどこかで

わかってるから

なおさらなの