空谷の跫音 -30ページ目
下を向いてると
気分も下向きって
わりと
ほんとうで
世界が
薄灰色に
見えてくる
こんな時は
「前向きな」言葉は
吐き気がして
うっとおしい
あたしはただそこに
在るってだけだから
眩しいものは
直視できないほど
輝いていて
実体が
定められない
その輝きが
強すぎる
憧れのせいでも
眩しいことには
変わりがなくて
目を瞑ることも
できずに
細めて
見上げ続けるんだ
振ってくる水が
シャワーの出口じゃなく
「空」
てだけで
感傷や憂鬱や哀愁を
ひきおこすのは
なぜ?
いつも
涙を連想させる
冷たい水
安物買いの銭失い
と
いわれても
CheapでCuteなもの
大好き!
センチメンタルに
押しつぶされそう
センチメンタルの波に
飲み込まれて
楽しいことも
嬉しいことも
すべて。
何をしてても
頭の中で
やさしい記憶が
リピートする
センチメンタル
週があけて
心機一転
あんなに
素敵な時間を
過ごした
ことを
こころに
とめて
うん
がんばれる
だいじょうぶ
まだ
あたししか
お客のいない
朝一番の
Cafeで
自分を
勇気づける
似てるけど
違う
違うけど
似てる
価値観の違い
とか
趣味の違い
とか
それでも
一緒にいたい
気持ち
とか
とがった
きもちなんて
もちたくないのよ
ぜんぜんね
あなただけじゃなく
なによりも
じぶんに
いちばん
ささちゃうもの
なにを
そんなに
こだわってるのか
じぶんでも
もう
わからなくなってしまって
うそや
しかとや
うらぎりや
いいわけを
きずかないふりをして
いきてきた
いきている
今も
お花を
どうぞ
その
乾いた
こころに